私はバイザー会議に行き、臨床実習での学生の様子、対応方法などを意見交換をする機会を持っています。時代の流れとともに、思想、文化も変化します。バイザーの考えが古く、学生へ押し付けることがないよう配慮しなければならないと感じます。あなたが聞きたいことはバイザー会議でどんなことを話しているか? だと思います。意見交換した内容について紹介します。
- 学校での様子
- 実習態度について
- 臨床能力について
- 観察力、その指導について
- 記録、症例報告書について ←今回
- 訓練目標、プログラムについて
- 感想など
記録、症例報告書について
学生の様子
- デイリーレポートについて、どこまで(ケース数、深さ)やったら良いか尋ねてくる
症例報告書はともかく、デイリーレポートについて何のためにしなければならないのか? 学校提出用書類としてのみの認識になっているのではないでしょうか?
バイザーの対応
- 今までは自分で考えるように指導してきたが、最近は具体的な指導を行う方が良いと考える。
- 印象に残ったケースについてA4で1枚に書くように指示することもある。
- 学生が行った項目のみ書いてくるようにし、学生が理解しているか口答で確認する。
- 症例報告書(学校提出用レポート)の作成は任意とし、リハビリテーション計画書、FIMの作成を症例報告書の評価対象としている。
- 症例報告書作成時の情報として患者様の経過をデイリーレポート作成とは別に課題として出している。
デイリーレポートについて
本来デイリーレポートは何のために行うのでしょうか? バイザーの指導によりその活用方法は様々ですが、概ね以下の内容に該当します。
- 実習日誌としての活用:学生が何をしたのか?
- カルテ記載の練習:患者様の様子、その評価、訓練計画を記載する。
- バイザーとの意思疎通:学生の意見・感想に対するQ&A
- 学生の理解度の確認:疑問点を消化できているか?
- 提出課題:学生の活動を教員が把握する。
何のために書くのかをはっきりさせると、少しは書きやすくなると思います。何をかけばよいのか分からないのが一般的です。その際、自己解決せずバイザーの指導を仰ぎ、バイザーとの意思疎通をはかるツールとしての活用が重要です。
症例報告書については学生の能力合わせた進行が一般的です。評価される対象も実習地により様々です。バイザーと相談しながら進めていきましょう。