私はバイザー会議に行き、臨床実習での学生の様子、対応方法などを意見交換をする機会を持つようにしています。時代の流れとともに、思想、文化も変化します。バイザーの考えが古く、学生へ押し付けることがないよう配慮していかなければならないと感じています。あなたが聞きたいことはバイザー会議でどんなことを話しているか? だと思います。意見交換した内容について紹介します。
- 学校での様子 ←今回
- 実習態度について
- 体調管理について
- レポートについて
- バイザーとの距離感について
- 臨床能力について
- 観察力、その指導について
- 記録、症例報告書について
- 訓練目標、プログラムについて
- 感想など
学校での様子
実習に出る学生の傾向の報告がありました。例年、クラスの様子などに変化はありますが、その他項目では近年似たような傾向があります。あなたが当てはまってないか確認してみましょう!
クラスでの様子
クラスの雰囲気はどうか? リーダーとなる人がいるか? 協調的か? 相手との距離感が取れるか? バイザーは実習に来る生徒がその環境の中のどの辺りにいるのかを知ることで、学生の傾向を捉えるヒントにしています。私はなるべくフィルターを通さず、学生を評価しようと心がけていますが、能力の低いバイザーは、学校や外部の情報を元に、これから来る学生を決めつけてしまうことがあります。
学習能力
近年の学生は従順だが、積極性にかける傾向にあるようです。臨機応変に動けない心配な学生もいる。臨機応変に動けない学生の多くは自分の判断基準があり過信している傾向があります。特に社会人を経験している方に多く見られます。先生・バイザーとの相談が少なかったり、相談窓口を適切に選べず相談しやすい人の意見を優先したり、自分に都合のよい内容のみを聞き入れたりする傾向があります。実習では命取りです。
生活の様子
体調管理ができない学生がいる。主に課題を消化できず体調をくずす傾向にあり、なかなか体調も戻りにくい。相談窓口の判断が不十分で学生同士で連絡の確認を行い誤った情報のやりとりがあり、重大なトラブルを招くケースが有る。
あなたが該当すると思ったら
教員もバイザーも似たような内容で学生とのやりとりで困難さを感じる場合が多いです。知らず知らずに困難さを回避してしまう、自分と向き合えない学生なのだとは思いますが、特別なケース(境界線レベル)をのぞいて、「できていること」「できていないこと」を明確にする手助けをすると一気に改善する学生が多いです。あなたの「できること」「できていないこと」に気づく努力をし、実習前に対策できるところはしておくと、大きな問題は起こりにくいです。
私は学校で先生が解決できなかった困難な所を、「最長2ヶ月の実習で改善されるか?」と疑問に思います。学校では専門性を学習させることに重点を置いて、最近の学生の傾向に合わせた教育的な指導ができていないのではないでしょうか? 「学校の教育が悪い」と思うかもしれませんが、悔やんでもしようがありません。放っておくと、実習の評価点という形で返って来るので、あなた自身が向上するよう目指すことをオススメします。悩みがあるのであれば、いつでもご相談ください、私にできることがあればともいます。