さて、近い将来、人間の能力を超えるAIが誕生するかもしれないという冗談のようで、実現しそうな話が盛んになってきました。私たちの脳の情報がクラウドにすべてアップロードされ、バーチャルの世界では、永遠の命が実現するかもしれまん。
「ストレスほぼゼロ」への手段としては、シンプルライフ、断捨離、ミニマリストなど色々ありますが、これらすべてに活かせる理論が存在します。それは脳のメカニズムを理解することです。脳といっても「頭の使われ方」程度のことなので心配しないでください。
という事で、今回は知っておくだけで、さまざまなライフスタイルの効果を高める頭の理論を紹介します。これを読めば、脳の基本的な働きと、シンプルライフ、断捨離、ミニマリストなどの手段はストレスほぼゼロに近づけるための手段の一つであることがわかり、一つの手法にこだわることなく、いいとこどりができるようになります。
脳は外部からの刺激を受けて情報を統合する
人間が外からの情報を脳で認識するまでの過程は単純です。外からの情報は、耳や、目、鼻、皮膚、舌といった体の器官で、電気信号に変換され、脳に送られます。脳の専門機関で、言葉、形、色、奥行き、味、臭いといった情報に電気信号から再変換させます。そして、再変換された情報を統合し、記憶と照らし合わせ最終的に「これは〇〇だ」と認識します。
例)「りんご」の認識過程
目の前に「りんご」があるとします。これをただの赤い物体ではなく、「りんご」と認識するまでの過程を紹介します。
目、鼻より得られた情報は、電気信号に変換され、脳の専門機関でそれぞれ電気信号から赤い、球、上の方に棒、酸味のあるにおい、のような情報に再変換されます。再変換された情報は、記憶や言葉の辞書と照合され、「この形・色、臭いは“りんご”である。」と認識されます。
認識過程で鍛えられる部分はほぼない
可能性があるものなら、少しでも伸ばしたい脳機能ですが、先ほど説明した4つの過程
- 外からの情報を電気信号に変える過程
- 電気信号を情報に再変換する過程
- 再変換された情報を統合する過程
- 統合された情報を記憶と照らし合わせ認識する過程
の内、人生を劇的によくなるほど変化をもたらす事ができる過程は、脳が発達中の子供ならまだしも、加齢とともに年々衰えていく大人は皆無といっても過言ではありません。
どちらかといえば、機能が低下しないように、4つの過程を支えることが重要です。例えば、眼鏡をかける、補聴器をつける、体力を維持すること。AIが進化していくと、加齢によって低下する感覚を受容するこれらの器官をサポートする仕組みもできていくのではないかと思います。
あくまでも、脳で外部の情報を認識させるまでの過程では、人生を変える程の劇的な方法はありません。
認識された情報を扱う過程では今のあなたのまま”人生を変えることはできる!
先ほど認識する段階での能力向上は皆無といったところですが、認識された情報を分析する段階であれば、何歳になってもアップデート可能です。
認識された情報をどう分析し、どう活かすか?は前頭葉にかかっています。
前頭葉の担う分析や出力に関する知識をつけると、断捨離、シンプルライフ、ミニマリストなど、どんなメカニズムで、生活を変えるきっかけになっているかがわかります。有名な手段は他の記事で紹介予定なのでここでは割愛しますが、「分析」という言葉を読み解くとそれらの手段の理論がよくわかります。
分析
- ある物事を分解して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること。
- 物質の鑑識・検出、また化学的組成を定性的・定量的に鑑別すること。記事 分析化学に詳しい。
- 概念の内容を構成する諸徴表を各個別に分けて明らかにすること。
- 証明するべき命題から、それを成立させる条件へ次々に遡っていくやり方。
出典:wikipedia
人間の生活を考えたときに、不要な部分を排除することで、それら不要な部分に関する物事について、分析する必要も、行動する必要もなくなるわけです。その不要と感じる内容は、人によって異なるというよりは、とらえ方(メンタル、思想、哲学、宗教)によって変わります。
AIに個性、物事を判断するときの優先順位をつけられるようにしようと思ったら、情報を基にした結果のデータが必要になりますが、そのデータそのものが、ある共通の哲学を持った人からばかりだと、どんなAIになるか容易に想像できます。目指しているものがほぼ同じ、シンプルライフ、断捨離、ミニマリストそれぞれのニュアンスが異なるのはこの辺りになります。
なので、「よっしゃ断捨離を使おう、こんな時はミニマリストの発想を、この時はシンプルライフか…」といった手段に付随するとらえ方(メンタル、思想、哲学、宗教)を切り離し、手段を自由に使いこなす柔軟な思考をベースとした、ストレスほぼゼロ生活となります。
どんなライフスタイルも時代に合わせて進化している
例えば、シンプルライフですが、農業革命時代のシンプルライフは、それが当たり前でしたが、産業革命以降の物があふれ始めた時代では、シンプルライフは選択できる手段となっています。
断捨離にしても、ヨーガの教えを起源にしており、ヨーガの教えを、物があふれている社会に適応したので、大ブームを引き起こしたわけです。つまり、様々なライフスタイルの知恵は、時代にさからって同様の方法をとっていたら、快適ではなくなるのです。
で、何を理解すればよいかというと、ライフスタイルは手段であり、時代の流れで進化する物、一つのライフスタイルにこだわるべきではないという事。進化することを知っておいて、手段を柔軟に変えたり抜粋したりして、満足度の高い生活を目指していく必要があるんです。
あるライフスタイルに特化するのはよいが、柔軟に変化させるためのベースは必要
私はシンプルライフ、断捨離、ミニマリストの考え方を否定しているのではなく、脳機能がそれらの手段を使うことで、どう活かされ、どう補われ、豊かな生活を実現しているのかを知るべきだと言っています。
その理由は、今のあなたのまま、それらの手段を効果的に使えるようになるからです。あくまでも、脳機能はそれらの手段を利用する前段階の考え方と理解しましょう。時代は変わります、また、変化の速度も今までよりもかなり速い!それが情報社会のポイントです。農業時代のシンプルライフと、現代におけるシンプルライフは、根幹は同じでも、まったく異なります。
あなたの頭のこと、理解できたでしょうか?
[box class=”blue_box” title=”これだけ読めばOK”]- 年を取ってきたら、体を鍛え、鍛えてもよくならない部分は、積極的に支える(補聴器など)だって、衰えていく理解力は今のところ歯止めがきかない、放っておくと理解も悪くなります。
- 今より豊かな生活を送りたければ、前頭葉を使う/鍛える。
- また、ライフスタイルの主義を柔軟に使いこなす。
どんな社会でもストレスほぼゼロに近づけるように、柔軟に物事をとらえいいとこどりしていきましょう![template id=”3255″]