「聴いてるつもり」症候群 榎本博明
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完全にタイトルに惹かれ買ってしまいました。
子供のころから「空返事するな!」と言われ親に怒られ、「モース君は話を聞いてない!」と学校の先生に叱られることがよく合った私にとっては出会うべくして出会った本でした。
- 私のようにはっとしたあなた
- 臨床実習をひかえたあなた
- 後輩育成困っているあなた
- 普段のコミュニケーション力を高めたいあなた
は是非読んでみてください。
内容
聞き流す、早とちり、思い違い、うろ覚えで大失敗。何度注意されても同じミスを繰り返すのはなぜか。仕事も人間関係もうまくいく、本当の「聴く力」の鍛え方を紹介する。チェックリスト付き。
(TRC MARC)
リハビリの療法士(療法士)、特に言語聴覚士(ST)が患者様と接するときに、療法士の方が中心に話をしていませんか?
信頼関係を作るには「話す力」よりも「聴く力」が重要です。
そもそもですが、「聞く」と「聴く」の違いを答えることはできますか?
分からない人はこの際はっきりさせておきましょう!
「聞く」と「聴く」の違い
- 「聞く」は“音や声を感じとる。また,その内容を知る。香をたく”の意。「雨の音を聞く」「講義を聞く」「香を聞く」
- 「聴く」は“注意して耳に入れる。傾聴する”の意。「音楽を聴く」「国民の声を聴く」
- 「訊く」は“たずねる。問う”の意。「聞く」とも書く。「名前を訊く」「迷って道を訊いた」
(大辞林 第三版)
言うまでもなくリハビリの療法士(療法士)が患者様と接するとき「聞く」ではいけないことが分かったと思います。
信頼関係を築くためには「聴く力」が最重要です。
この本の中で「聴いてるつもり症候群」は「聞く」状態となっていてる。その状態がどのような悪影響をコミュニケーションに及ぼすのか? 「話す力」よりも「聴く力」が重要なのはなぜなのか? などが書かれています。
学生さんや新人さん、看護師さん、介護士さん、「聴く力」に自信がない療法士(療法士)誰でも一度読んでおいても損ではない内容です。
- 場の空気を盛り上げるのが得意で「話し上手」なあなた
- 理解が悪い後輩に悩んでいるあなた
- 実習にでること、社会にでることが不安なあなた
は一読する価値があります。
なぜか?はこの本に書かれています。ぜひ手に取って「聴く力」の重要性を理解し、患者様、後輩指導、様々な場面で活かすことができる最強のコミュニケーション力を手に入れましょう。
特徴、価格など
1,200円(税抜)A5サイズで189ページ。絵や図はありませんが、文字の大きさは適度で、活字が苦手でも読みやすい文字量です。
「話す力」をつけたい人は、まず優先的にこの本を読むことをお勧めします。
5段階評価
難易度 ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
総合評価 ★★★☆☆
「聴いてるつもり」症候群 榎本博明
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