摂食嚥下リハビリで重症度と誤嚥可能性を知りたいならこれ!

MASA日本語版 嚥下障害アセスメント DVD-ROM付 Giselle Mann (著)  藤島 一郎(監訳) (著)

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嚥下機能評価には定番の検査として、反復唾液のみテスト(RSST)や改訂水のみテスト(MWST)、フードテスト(FT)があります。

どれも嚥下機能の低下や誤嚥の可能性を見るためには必要な検査ですが、検査で異常値だからと言ってどれぐらい嚥下機能が低下しているかを判断できません。だから、食事場面の評価、VF検査などを行って総合的に判断します。

しかし、他職種の人に「どれくらい危険があるの?」「重症度は?」「誤嚥はどれくらい?」と検査報告を求められた時、予測されるリスクを検査の結果や食事場面の観察から言語聴覚士(ST)の主観的な評価のみ伝えることが多くなっていませんか?

それでいいとは思いますが、摂食嚥下の総合的な評価結果を「共通の物差し=標準化された検査値」で知りたい他職種の人も多いです。

前置きが長くなりましたが…

内容

嚥下障害の重症度や誤嚥リスクを効率的にスクリーニングできる評価指針・MASAの日本語版。理論と実施マニュアルに加え、訳者による使い方等の解説も掲載。データ入力用ファイルや動画などを収録したDVD−ROM付き。

(TRC MARC)

ネットで「MASA」または「MMASA」を検索すれば、評価用紙がダウンロードできます。公式にインターネット上にアップしているか? はよくわかりませんが簡単に手に入ります。

本を買う前にその評価用紙をもとに、検査をしてみようと思い手にしました。

…その結果、

  1. 評価用紙に記載されているある文章の解釈迷ってしまった
  2. そもそも、なぜ、簡略版が存在するのか? MASA、MMASAの検査そのものに疑問が生まれた。どの程度簡略版で良いのか?
  3. そんな微妙な知識で患者様に使ってはダメだろ! と最終的には職種としての倫理観が働きました。←俺って真面目(^^♪

私の結論は、MASAを利用したいのであれば、評価用紙を流用するのではなく絶対に本を買うべきです。上記のことはすべてあっさり解決しました。特に2について理解できたことが最も重要でした。そのおかげで職業倫理も果たすことができました

この本の一番のいいところは、実践ですぐ使えるように、使い方(=検査方法と評価方法)が丁寧に解説してあることです。

新人言語聴覚士(ST)でも、他職種(理学療法士、作業療法士、看護、介護、歯科衛生士など)の方でもこの本の通りにすれば、比較的短時間(熟練すれば10分)で検査を行えます。そして、算出された数値をもとに嚥下機能を重症度で表すことができます。

また、この検査法を作る過程や、データ収集なども説明、MASAを利用した文献なども同時に掲載されており藤島 一郎氏のこの分野にかける思いも伝わってきます。データ収集・検討の方法なども参考になる内容です。

私はこの本を買ったことで、言語聴覚士として正しい知識をもとにMASAを利用し(ある理由からMMASAは使っていません、理由が気になる方は本を手に取って読んでみてください)、標準化されている結果を補助的に利用することで、主観的な説明だけでは理解しにくい予後予測の考え方も伝わりやすくなりました。他職種のニーズに合わせ、摂食嚥下について説明できるようになりました。特に医師、看護師からは評判がいいです。

また、本を買ったときには考えもしませんでしたが、新人言語聴覚士(ST)、学生(STS)の摂食嚥下評価スキルを習得するための指導書としても、もってこいです。検査方法も評価方法も丁寧に解説さているため説明が楽♪

特徴、価格など

  • 言語聴覚士にとっては文書は簡潔で読みやすい。
  • DVDで文章での説明の補足ができ他職種でも理解しやすい。
  • エクセルデータもあり、分析が容易。

3,600円(税抜)B5サイズで108ページでDVDつき。

自信をもって摂食嚥下の評価を行えるようになりたい学生さんや新人さん、重症度、誤嚥の可能性をはっきりさせたい言語聴覚士、言語聴覚士がいない環境における看護師さん、介護士さんにとって、こんな本まってましたと言える丁度いい専門書です。

5段階評価

難易度   ★★★☆☆

おすすめ度 ★★★★★

総合評価  ★★★★☆

MASA日本語版 嚥下障害アセスメント DVD-ROM付 Giselle Mann (著)  藤島 一郎(監訳) (著)

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