ホンマでっか? 痛い人と言われない。王道で最強の思考法。

学生さん、新人さんからの相談がどんどんきます。私の考えがすべてでは無い事を常にお伝えしていますが、中には陶酔するような方も・・・。私はどっかの宗教家ではないですからね(笑)陶酔する方はきっとだまされ易い方。そんな方はきっと自己評価も苦手。自己評価できない方が患者様の評価を充分にできるはずもなく、症状にだまされ易い方が多いです。

学生さんが症状にだまされるのは知識だけでなく、圧倒的に経験も少ないので仕方がないです。でも、4年以上の臨床経験がある方で「ここにこうやって書いてあるし!」「学会で○○って言ってたから」みたいに断定し主張する方いませんか? あれは痛い…ということで、今回は「症状と症状の関連について」をテーマに、思考法について説明と対策を紹介します。

症状と症状の関連について

「覚えていない」を分析

重要な会議、キーワード、試験の用語などなど、誰しも必ず「忘れてしまった」という経験はあるはず。何で「覚えていない」んでしょう? あなたは記憶障害ではないですよね。きっと、覚えるときに集中していなかった、覚える気がないなど、原因は様々。

原因を区別する

同じ「覚えていない」でも、巣症状(例えば海馬;記憶の中枢)で記憶障害があるというのと、集中できなくて覚えられないのは明らかに原因が違います。「認知症の方だから、覚えていない」とレッテルを張ってないですか? 認知症の中核症状に記憶障害はありますが、程度も様々です。記憶機能だけが問題で「覚えていない」訳ではありません。

脳卒中で注意障害、失語症などがあるために記憶中枢に問題がなくても「覚えられない」という方もたくさんいます。「覚えられない」という生活での結果は同じですが、アプローチすべきところが変わってきます。

学生さんは巣症状は理解しやすくても、2次的に起きている症状(=症状と症状の関係)を特定することが難しいのでは?と思います。経験はもちろん足りませんし、教科書の目次って症状の説明と病巣がおもに書いてありますよね。特に教科書ははっきりしていることしか書きにくく書けないということもあります。

2次的な症状の例

ちょっとあなたに置き換えて想像してみましょう。療法士に断定的に「あなた○○だから、ここを練習しましょう!」と言われたら「ホンマでっか?」て思いませんか?

歩行に見守りが必要

「麻痺を補う筋力訓練、バランス訓練をしましょう!」と言われたけど、病前も麻痺があり付き合ってきた。あなたも麻痺の改善はほぼ限界に近い状態に感じている。
見守りが必要な原因は歩く気がない、疲労、注意、脱抑制、記憶、情報処理、学習困難、等で安全な判断できない、病識もないなどかもしれない。

飲めないから筋トレ

覚醒が悪ければ嚥下機能が保たれていても障害が出ることが多いです。他にも原因がないか考えましょう!

対策!狭い視野にならない為の思考法

とりあえず、臨床現場での対策を紹介しますが、この方法は自身の生活や思考の際にも生かすことができる方法です。

対策1 ザ・王道

ちょっと「ザ」をつけてみたくなりました(笑)

  1. 正常メカニズム、正常範囲と比較して、この症状はどこで障害されているため起きているかを考えます。
  2. 病巣も確認する。
  3. 仮説を立て検証します。

※決めつけない! 仮説を常に疑いながら検証することが重要です。自身の知識に溺れないようにしましょう!

対策2 きっとこれも王道

「評価時にみるポイントを調べて挙げてみたが、項目が多すぎて結局よく分からない。」

ADLについてはPT/OTに予後予測をしてもらい、その背景に高次脳機能障害の影響がないか考えます。

つまり、「餅は餅屋」です。検証も自分の力だけで行うと時間がかかりますが、他者と協力することでスムーズになります。この視点こそ最も重要です。

自己分析の際は信頼できる方に「私ってどう?」と聞いてみましょう。(注意:異性にこう聞くとドキドキされるので注意しましょう。)

番外編

先人たちが検証の末、様々な分野で「モデル」を作ってくれています。

認知機能であれば、どれでも良いので認知モデル(失語症や視覚失認でよくあるフローチャートのようなモデル)を確認しながら、症状がどこに当てはまるか確認しましょう。

まずはそれに当てはめ考えることで先に進みやすくなります。あなたに合うものを活用しましょう!

「症状と症状の関連について」をテーマに説明しましたが、まずは自己分析ができることが重要です。ためしにあなたの自己分析を行ってみましょう。就活、療法士業務、人生設計さまざまな場面で役立ちます。

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