リハ職(PT、OT、ST)に知ってほしいこと【全体像について】

ツイッターを通し、療法士以外の方と話す機会が増えました。ある介護職のフォロワーさんから教えてもらったことに、私の考えを添え紹介します。あなたはどう感じますか?

全体像とは

患者様の課題の部分だけを見るのではなく、その人の生活の全体像を見て欲しいです。課題を解決した後この人はどうなりたいか、どうしたいかまで考えて支援して欲しいです。

「患者様の課題の部分」とは機能(歩行能力、嚥下能力など)のことです。「その人の生活の全体像」とは機能面だけでなく、患者様のニーズ、社会的な背景や生活習慣などを含む、つまり「この人ってこんな人」ってやつです。

言語聴覚士ってこれが特に苦手。体の動かし方が分からないため、日常生活の正しい動きを診る目がないから。就職してから学んでいくしかありません。

じゃぁ、理学療法士はどうかというと、「患者様の課題の部分」=障害 ばかりに目が行き易く、患者様が病前どんな生活を送っていて、どんなことに興味があって、なぜ歩けるようになりたいのか? などを考えることが不十分な傾向があります。(←歩行に限りません)

生活期~終末期でこの人がこの人らしくどのような生活を送っていくのか? を考え実現していくことが重要です。

療法士の中では作業療法士がチーム連携をとりマネジメントすることを国が期待していましたが、取り組みが不十分です。「生活行為向上マネジメント」という技術の習得に必死になっている現状があります。←慢性期リハビリテーション学会で会長と厚生省の方、作業療法士の理事の方が言ってました。

養成学校のカリキュラムにも問題があるかもしれませんが、現場に出たらプロです。新人に考えることができなくても、教える人が知って置くべき内容です。

どうして、療法士はベテランほど機能障害に固執するのでしょうか?

ICIDH(国際障害分類)の視点だけでは罪レベル

なぜ全体像をとらえるのが苦手なのか?

専門性の高い機能訓練ができてもICIDHの視点だけしか知らないのであれば、時代遅れの残念な人です。残念なのは本人だけにしてほしいですが、残念なスタッフにあたった患者様はもっと残念です。

「今までしてきた努力が報われない!」 なんてことが出てきます。残念な先輩に教わった学生、新人も残念なスタッフになってしまいます。

未だ学生、新人スタッフへICIDH(国際障害分類)だけで教育しているところがあります。

どんなに専門性の高い機能訓練ができても、ICIDHだけの視点では患者様にとって質の高いサービスはできません。他職種との連携も阻害する要因となります。それを知らずに、学生、新人へ指導していると思うとゾッとします。

これを聞いてハッとした方はいい加減、ICF(国際生活機能分類)について理解しましょう。

介護保険サービスとリハビリテーション―ICFに立った自立支援の理念と技法

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最近の保険制度の改定には未対応ですが、療法士が考えなければいけないことがしっかり書いてあり、今も通用する内容です。全体像をとらえることが苦手な言語聴覚士の私でもこれを読んでICF、他職種連携について理解できる分かりやすい構成と文章でした。

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時代遅れの残念な療法士にならないように今までの自分の中にある療法士のイメージをアップデートしましょう!

国が医療従事者に求めていることが分かったら

上記のような本で何が必要か学んだらすることは一つです。

  1. 患者様の今後について理解ある、信頼できる病棟スタッフ(看護師さん、介護士さん)を見つる。
  2. 他職種を信頼する。一緒に考える。教えあう。
  3. 新人を育てる。

簡単なようでものすごく難しいです。自分に必要な知識を確認し、あなたの職員を見る目を育てましょう。全体像について理解できていない療法士は介護職の方々に比べ多いですが、残念な介護職の方もたくさんいます。信頼できる病棟スタッフと一緒に、高めあいましょう。その姿を新人に見せましょう!

今回は介護職の方に良いテーマをいただきました。ありがとうございます。

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