第16回日本言語聴覚協会~臨床力を鍛える。-言語聴覚療法の発展と開発-~の内容で気になった所、言語聴覚士としてお知らせしたいことを紹介します。
ミニレクチャー1 研究報告の仕方 -論文発表・学会発表を効果的にするために-
藤田郁代(国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科)先生が、研究報告の仕方についてお話ししてくださいました。
研究報告について
- 研究の目的は”人々や社会の福利”に貢献すること
- 社会的意義があるか、学問的意義があるか、倫理的であるか、法的問題がないか
- 科学的コミュニケーションをとることが重要
- 科学的コミュニケーション
- 客観的、論理的に説明する
- 追試できるように報告する
- 事実と意見を峻別する
- 共通言語を用いる
- 明解でわかりやすく説明する
- 研究の方法論の習得が養成教育で完成していない
- 研究報告のルールが広く共有されていない
- 卒業後に意識的に取り組み研磨していく必要がある
藤田 郁代
研究の目的は私は2年制の学校卒で、先生のおっしゃる通り研究の方法論を習得できていません。発表・研究報告を全くしないわけではありませんが、今回のレクチャーで苦手意識が軽減できればと考え受講しました。
パワーポイントでの研究発表の仕方
- 順番
- 題名、背景、目的、対象、課題、倫理的配慮、考察、まとめ
- パワーポイント
- 全体で800字程度
- 9~10スライド(タイトル含む)、8行以内/スライド
- フォント24~28ポイント。カラーや線、表、図は最小限
- 発表での注意
- 発表時間7分、質疑応答3分
- 発表内容とスライドを一致させる
- 批判されることが発表の目的である(率直に答える)
藤田 郁代
アニメーションの利用は場所によって使い分ける必要がありそうです。発表の方法、まとめ方が分かり、批判されることが発表の目的であることと知ることで、一歩踏み出しやすくなったのではないでしょうか?
紙面での論文発表のまとめ方
- 題目
- 略語は使用しない
- 要旨
- 科学的背景、目的などを踏まえる
- 簡潔に書く
- キーワード
- 本文
- 【序論】
- 背景(先行研究など)
- 目的
- 【方法】
- 対象
- 再現性
- 表(縦線を使わない)
- 【倫理】
- 【結果】
- 【考察】
- 引用文献
- 参考文献は必要ない
藤田 郁代
”人々や社会の福利”に貢献することは当サイトのテーマでもあります。口先だけでなく臨床現場でも言語聴覚士としての発表・研究報告を行っていこうと思います。
楽天で【藤田郁代】を検索
amazonで【藤田郁代】を検索
[mwform_formkey key=”843″]