今や言語聴覚士が社会から求められることの一つに摂食・嚥下分野があり、医療現場ではうれしいことに摂食・嚥下のことは「ST(言語聴覚士)さん」と呼ばれるようになりました。
もしかしたら、実習では終えたけど摂食・嚥下については学びが不十分な学生・新人も多いと思います。それでも臨床に出ればプロの言語聴覚士(ST)として見られます。
他部門や、患者様・ご家族へ摂食・嚥下機能、その障害について説明を求められる機会が増えます。だれでも理解できるような説明ができる事が求められます。
臨床現場で求められること
摂食・嚥下機能の説明
- 絵を書いて見えないところ(咽頭~胃、咽頭~肺)を説明すると伝わりやすいです。横からみた簡単な解剖を書けるようになっておくといいでしょう。
- 「口の中になくても、咽頭に食物がたまっている可能性がある」事を説明し、口からは見えない食物が肺の方に入る可能性があることを説明しましょう。
- 喀出(吐き出す力)が重要で、場合によっては嚥下障害があっても食べることを楽しむことができる事を伝えましょう。
評価・訓練
- とろみの濃度や食形態の調整を求められることが多いです。。
- 反復唾液のみテスト(RSST)、改訂版水飲みテスト(MWST)をできるようになっておくことと、代償的嚥下方法(頚部の角度や回旋、体幹角度)について理解しておく必要があります。
- 年齢や能力、体力に合わせた目標設定を行い、訓練を計画・実施していく必要があります。持っている教科書をご参照下さい。
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最低限こと+αの知識をつける
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ベテランにとっては+αの評価方法として知っておいて損は無いことが書かれています。私も目に鱗の内容もあり、すぐに現場で活かすことができ、ものすごく得した気分になりました。
常に新しい知識を修得することが大切
今回は触れてませんが、最近の研究では、我々が学んだ一般的な摂食・嚥下のメカニズムとは異なった運動パタンが知られるようになっています。
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