認知症について言語聴覚士に求められる事。あなたにできる事は?

第16回日本言語聴覚協会~臨床力を鍛える。-言語聴覚療法の発展と開発-~の内容で気になった所、言語聴覚士としてお知らせしたいことを紹介します。

もの忘れ外来における言語聴覚士の活動

植田 恵(帝京平成大学健康メディカル学部言語聴覚士科)先生が、認知症への取り組み重要性と、今後の課題についてお話ししてくださいました。

早期介入について

  • 鑑別し早期介入が必要。
  • 加齢症状と認知症の鑑別。HDS-R,MMSEで症状が出ない程度の軽度認知障害(MCI)と老化による認知低下との鑑別。認知症以外の症状との鑑別。
  • 認知症状の原因疾患の特定と治療。

植田 恵

軽微な認知低下があると評価された方に対してのアプローチは考えることは容易ですし、検査もWAISのような全般的な知能をみるもので、得意、不得意な能力を判定することは可能です。しかし、軽微な認知低下と加齢の鑑別はどうしたら良いのか思いつきません。

評価について

  • スクリーニング検査をとり、精査を行う。
  • 軽微な症状を発見できるスクリーニング検査としてMCIS(takayama,2010)を開発中。2016年ぐらいに出版予定。
  • PPA(原発性進行性失語)の鑑別方法はSLTAと掘り下げ検査を利用する。

植田 恵

「軽微な認知低下と加齢の鑑別はどうしたら良いのか思いつきません。(小川準一郎(オガジュン))」と言っている私としては、MCISにとても興味があります。

言語聴覚士の認知症への取り組みの今後の課題

  • 診療報酬制度の問題。
  • 言語聴覚士の知名度が依然として低い。
  • 言語聴覚士側の積極性の問題。

植田 恵

リハビリの診療報酬については、今後も厳しくなっていくことが予測されます。知名度が低いということは社会にそこまで必要とされていない可能性があり、診療報酬をさく優先度は低くなります。知名度を高めるためには成果を出さなければなりません。国は認知症に困っています。今が、言語聴覚士として職域を広げるチャンスのように感じます。

すべての言語聴覚士が研究し発表すべきですがそれは理想論。言語聴覚士として目指すところは様々で矯正することは出いませんし、それで良いと思います。ただ・・・

言語聴覚士の知名度が低い以上、社会から必要とされているか? と疑問視される中、「軽微な認知低下と加齢の鑑別はどうしたら良いのか思いつきません。(小川準一郎(オガジュン))」と言っているだけではダメだということは一目瞭然です。

私は新しい検査を作ることは出来ませんが、作られた検査を使いそのデータを取ることが出来ます。それをまとめて発信することが出来ます。

「自分にできる事、できない事をはっきりさせ、自分の得意なところで社会に貢献しようと思い、チャレンジする精神が言語聴覚士には必要であり、少しでもいいのでそれを実行する責任がある」と植田恵先生のお話を聴いて改めて考えさせられました。

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