行動を継続するためには、目標をつける事が重要であることを紹介しました。
今回は、目標達成における影響力(結果/成果による影響)と、影響がたかまる目標設定の方法を紹介します。
目標達成における影響力
テストでいい点を取る、といった目標の場合、行動の頻度を高めるために、刺激-行動のつながりを強める必要があります。
- 結果がすごくうれしいと
- 勉強をするぞ!
- 結果がまあまあだと
- 勉強はやっぱりした方がいいな。
- 結果がイマイチだと
- 勉強やっても意味があるのかなぁ…
- 結果が残念だと
- 勉強なんてもうしない!
と具合になりますし、
間食を辞める、といった目標の場合、行動の頻度を減らすために、刺激-行動のつながりを弱める必要があります。
- 結果がすごくうれしいと
- もう間食なんてしない!
- 結果がまあまあだと
- 間食はやっぱりしない方がいいな。
- 結果がイマイチだと
- 間食やめてもも意味があるのかなぁ…
- 結果が残念だと
- 我慢なんてもうしない!
といった具合になります。
上記のように、結果によって次の行動が起きるか起きないかの、影響力は変わります。つまり、刺激-行動のつながりが、影響力によって強くなったり、弱くなったりします。
ということは、影響力が高くなる目標を設定すれば、次の行動をコントロールしやすくなります。
よい目標とは具体的
実は先ほど説明で用いた
- テストでいい点を取る
- 間食を辞める
は目標設定はとして、悪い例になります。きっと、行動をコントロールすることは難しいです。それは、具体性にかけ、目指すものがはっきりしないからです。
目標設定は、具体的なものが良いです。誰が見ても、客観的に、結果が分かるものにするんです。例えば、
- テストで100点を取る
- 間食を辞めて10kg体重を落とす
こちらの方が、目標がはっきりします。
ですが、この目標だと、継続は難しいかもしれません。それは、期間が設定されていないので、いつまで?続ければいいのか、モチベーションの維持が難しいです。期間を設定する必要がありますし、その期間において、どのくらいの達成度にするのか?と言ったスモールステップの目標が効果的です。
- 来月のテストは今よりも5点あげる。
- 1週間、間食をやめてみて体重を1kg減らす。
これら
- 来月のテストは今よりも5点あげる。
- 1週間、間食をやめてみて体重を1kg減らす。
と言った、具体的な目標設定には、達成時の影響力を高める共通点があります…
影響力を高める目標とは○○されたもの
その共通点とは、期間と目標値が数値化されています。
数値化することで、自身で立てた目標が、どの程度の達成度なのかが一目瞭然になります。
- 1週間、間食を辞めてみて体重を1kg減らす。
1日で150gのお菓子を摂取しないようにすれば、普段1週間で1kg分のお菓子を摂取している人であれば、1㎏体重が減る可能性があります。※1日150gのお菓子とは、ポテトチップスLサイズの物に相当します。
目標を言い換えると、
- 1日、150gの間食を減らす
となります。結果がどうあれ、「1日お菓子150gを食べない」という目標であれば、1日の目標が達成できたか、出来なかったは明白です。1日我慢ができた段階で、達成感を味わうことができます。つまり、より短い期間で成果による影響を刺激-行動のつながりに与えることができるのです。
人によっては相当な我慢が必要かもしれませんが、我慢をするたびに、我慢できた自分に達成感を味わうことで、自尊心が高まり、モチベーションも維持しやすくなります。