私たちの行動の多くは、生まれ持った生理的な行動よりも、生まれ育った環境に伴って、学習し、習得してきた行動が多いです。
その学習パターンを知ることで、今うまく継続できない行動がどうしてなのか?を知ることができます。
定番の学習パターンである上の図で説明していきます。見慣れない方は、以下の項目をご参照ください。
刺激を分析する
刺激は行動を起こすためのきっかけです。刺激が強ければ、行動は起こりやすくなります。また、行動を起こす刺激を起こりやすくすることで、さらに行動を引き起こしやすくなります。
反対に刺激が弱ければ、行動は起こりにくくなります。刺激を起こりにくくすると、当然行動も起こりにくくなります。
効率よく行動を継続できるようにするには、刺激がホントに適切かを分析すると良いです。
行動を分析する
- 何のために、行動しなければならないのでしょうか?
- 何がしたいから、行動するのでしょうか?
- 何がいけないから、行動を辞めさせたいのでしょうか?
目的がはっきりしないと、行動に対する成果が上がりません。いくら頑張って行動しても、結果が付いてこない状態になります。
反対に、目的がはっきりしていると、行動に対する成果がよくわかるため、達成感が得やすくなったり、辞めたい行動を意識的に抑制し、するべき行動を実行しやすくなります。
結果/成果を分析する
良い影響があると、刺激と行動のつながりは強まり、容易に行動が起こりやすくなります。
反対に、悪い影響があると、刺激と行動のつながりは弱まり、刺激に対する行動は起こりにくくなります。
辞めたい行動(癖など)に対しては、この関係をうまく利用します。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”あなた”]結果を誘導するなんて簡単ではない[/speech_bubble]と仰るかもしれませんが、そうでもありません。結果が起こりやすいように、スモールステップの計画を立てましょう。
一段一段、成果を得られやすくなり、刺激-行動のつながりに、影響を与えるタイミングを増やすことができます。つまり、コントロールしやすくなります。
結果の影響が少ない、効果が今一つ、と感じる時はそれをサポートするものを用意しましょう。
- 刺激-行動を強めたい時は、良い影響をサポートする物
- ご褒美
- 褒められる
- 刺激-行動を弱めたい時は、悪い影響をサポートする物
- 罰
- 怒られる
ただし、サポートする物が高頻度となると、そのサポートが当たり前となり、サポートとしての役割を果たしにくくなります。サポートの頻度と影響する強度は
弱く頻回 → 強く時々 → 強く忘れたころに
といった具合がおすすめです。サポートは良い影響も悪い影響もさじ加減が重要です。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”profile.jpg” name=”小川準一郎(オガジュン)”]
- 今回は、刺激-行動-結果にそれぞれの項目の、基本的なポイントを紹介しました。
- この三つの項目をしっかり分析しましょう。
- これだけで効果を生むこともできます。基本を押さえると、様々な場面で応用し使えるようになります。