福祉住環境コーディネーター2級を持っている言語聴覚士としての役割について ~体験談をもとに~

福祉住環境コーディネーターについて、私は以前、試験を取得するにあたって、デメリットを以下の記事にて、あげていました。

医療・福祉系の民間資格の勉強方法

記事を書いてから、しばらくたっています。その間、臨床で得たことも沢山あります。

福祉住環境コーディネーターとして、というよりは、福祉住環境についての知識を持った、言語聴覚士として、どう自身が思う役割を果たしているかについて、今回は紹介しようと思います。

福祉住環境コーディネーターとは

福祉住環境コーディネーター検定試験の公式ページはこちらです。

http://www.kentei.org/fukushi/miryoku.html

以下は、上記ページを参考に作成させていただきました。

超高齢化社会へ突入した我が国において、社会的なニーズとして、医療・福祉・建築について、総合的な知識を身に着けている者が求められている

そして、以下のような役割を福祉住環境コーディネーターは期待されています。

  1. 自立度が高まる住環境の提案
  2. 総合的な知識をもち、様々な分野の専門家と調整を行うことのできる連携
  3. クライアントへ適切な住宅環改修プランの提案

そこで、私は福祉住環境コーディネーター2級の資格を持った言語聴覚士の立場から、以下のような体験談を踏まえ、自分なりの役割を感じできる限りのことをやっています。

自立度が高まる住環境の提案

私は家屋訪問に行くことがあります。高次脳機能障害の患者様、摂食嚥下障害の患者様の退院に向けた調整です。

例えば、注意障害がある方であれば、安全に正しい動作が行えるように、無駄な刺激の削減された環境の提案。

摂食嚥下障害のある方には、机・椅子の高さなど提案します。ベッドサイドで摂取される場合は、在宅でのポジショニングも調整します。

総合的な知識をもち、様々な分野の専門家と調整を行うことのできる連携

他職種の知識があることで、現場でも気になるところは意見することができます。それぞれの職種の仲介をすることもあります。患者様本人・ご家族もチームの一員であり、家屋訪問中の会話の理解を助ける援助もできます。

そもそも、運動機能だけでの環境調整では不十分で、設置しても般化されないケースがあります。高次脳機能はSTの専門領域です。環境設定の基本的な尺などによるルールをもとに、その視点から福祉用具のデザインや配置場所を提案できる視点は必要です。

環境が変わると途端に動作がしにくくなる高次脳機能障害の方にとっては、特に重要と考えます。

クライアントへ適切な住宅環改修プランの提案

介護保険により、補助金の上限は20万円と決まっています。多いか/少ないかは症例によって異なりますが、いずれにしても、無駄な費用をかけるべきではありません。

私が補助金を利用する側であれば、得するために満額利用しようとすると思います。…が、専門家としては、使いすぎない、場合によっては自己負担分でも、必要なものは提案しなければなりません。

国庫の負担を減らす努力も重要です。機能低下を起こしていくだろう方にとっては、予後予測に合わせた選択も重要です。

福祉環境コーディネーターの知識はST(言語聴覚士)に必要か?

学生の時は、必要かどうかよりも、

  • 今取れる資格は取っておこう
  • 二度と受けない資格かもしれないから一番難易度の高いものを受け入よう
  • 就職に有利かもしれない

程度の考えで取得しましたが、臨床現場では予想以上に役に立つ事もあります。以下の記事には、学生の時には思わなかったメリットも含まれて書いてあります。興味のある方はご参照ください。

医療・福祉系の民間資格の勉強方法

不安・欲求を糧に! 福祉関連資格を取ろう!

必要か? 聞かれれば、あればよい資格だと思います。知識と技術の証明書のようなものです。各認定言語聴覚士、認知症ケア専門士などと、大差はないと思います。

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