欲(減らしたい行動を引き起こす刺激)が継続を邪魔をすることがよくあります。
例えば、ダイエット中なのに、甘いものを食べたい(欲)
- 刺激:お菓子を見る
- 行動:食べる
- 結果:太る
という、減らしたい行動と
- 刺激:綺麗になりたい
- 行動:食べない
- 結果:痩せる
という、増やしたい行動は、拮抗した正反対の行動になっています。多くの場合、減らしたい行動は、人間の欲求を「刺激」としているため、増やしたい行動よりも容易に起こりやすくなっています。さて、どうしましょ…
今の刺激に変わる刺激を探す
引き続き
- 刺激:お菓子を見る
- 行動:食べる
- 結果:太る
を例に紹介します。行動:食べる には様々な刺激が起因となっています。
例えば、
- お菓子が目の前にある(お菓子の存在に気づく)
- おなかが減っている(欲求)
- 個包装でない(しけてしまう、捨てられない)
- ストレスがある(お菓子を食べるとスッキリする)
- 家に帰ってきたらお菓子を食べる(習慣)
などなど、人それぞれ行動を起こす刺激は異なります。ですが、刺激をどうにかするポイントは変わりません。刺激を減らす/その刺激に変わるものを探すです。
- おなかが減っている(欲求)
- お菓子以外の何かでおなかを満たせばよい
- お菓子が目の前にある(お菓子の存在に気づく)
- お菓子は買わない。隠す。しまう。
- 個包装でない(しけてしまう、捨てられない)
- 個包装の物を買う。口をはさんで止めるものを買う。ジップロックのようなものを使う。食べきっても問題ない量を買う。複数人で食べる。
- 家に帰ってきたらお菓子を食べる(習慣)
- お菓子を買わない。置き場所をとりあえず帰る。水を飲む。おにぎりを食べる。
刺激がストレスの場合は一番厄介
なぜなら、ストレスはなかなか減らないからです。社会では大人も子供も、状況が変われば新たなストレスに見舞われます。避けられません。
- ストレスがある(お菓子を食べるとスッキリする)
などの、精神的なストレスを行動で解消している場合、行動を辞めさせることは簡単かもしれませんが、行動を辞める努力をすることで精神的に追いやられる可能性があります。
そのような理由で、刺激を辞めることはお勧めできません。徐々に行動を変えていくことも必要です。行動を辞めるではなく、行動を減らす、行動を変えるなどです。ストレスを発散する何かを探しましょう。
「行動を増やしたい時」のポイントと何が違うのか?
お察しの通り、行動をコントロールするポイントは、行動を増やしたいときと根本は同じです。減らしたい時は、逆にすればよいです。刺激を減らし、行動を起こりにくくしたり、悪い成果をあたえ、刺激と行動のつながりを弱くし、行動が起こりにくくしたりします。
ですが、行動を減らしたい時は、その行動を引き起こす刺激として、人間の欲求が絡んでいることが多く、簡単に刺激を減らしたり、刺激と行動のつながりを弱めることが簡単ではありません。
どうしたらよいかというと、減らしたい行動と対になる、増やしたい行動が行われやすい工夫も、同時に取り入れることが有効です。例えば、お菓子を食べにくくして、運動量を増やしたいのであれば
- お菓子を食べないために;行動の機会を減らす、行動を変える
- 刺激:好きな味のドレッシングを沢山買う
- 行動:キャベツを食べる
- 運動量を増やすために;行動できる機会を増やす
- 刺激:ダイエット仲間と経過を報告しあう(負けたくない、私も!)
- 行動:運動する
- 運動量を増やすために;刺激と行動のつながりを強める
- 行動:運動する
- 結果:1週間続けたことにケーキを食べる(お菓子よりも手に入りにくく、お菓子よりも特別感があるものを、成果として与える)
まとめ
- 減らしたい行動を引き起こす刺激は、欲求であることが多い。
- 行動を辞めることは、ストレスがかかり易いので、減らしたい行動は徐々に減らすか、行動を変えていくかを考える。
- 減らしたい行動への対策だけでなく、対となる増やしたい行動が起こしやすくなるような工夫を、同時に行う。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”profile.jpg” name=”小川準一郎(オガジュン)”]行動をうまく継続したり、させたりするために、一番重要なのは、精神的な安定です。減らす、辞める事は意外と簡単ですが、ストレスが強いと簡単に破たんします。バランスを見て試行錯誤しましょう。[/speech_bubble]