スーパーバイザーとして反省したこととウラ話、正直な気持ち

私は当院の言語聴覚士部門の責任者です。言語聴覚士(ST)の社会性・専門性のスキルアップのために学生をなるべく期間を開けないように取るようにしています。

実習方法にはいろいろな方法としてクリニカルクラークシップを採用しているのですが、それをベースに学生への教育を行っています。

指導する言語聴覚士(ST)と学生を評価をする言語聴覚士(ST)は基本的に異なります。私は後者で基本的に指導者としての後輩を指導すれば良い立場にあり、直接的に学生を指導する機会は中間、最終の評価時くらいです。

面倒くさい学生

今回最もてこづったのは、優しい後輩言語聴覚士(ST)よりも、1枚も2枚もずる賢い学生の対応をどうするかでした。

社会性が高く、というよりは世渡り上手で、腹が立つまで行かないギリギリの表現でバイザーの納得を得ることに長けた学生でした。

言語聴覚士になりたい目的はしっかりしていましたが、今実習をするよりも優先したいことがあるのか、実習自体の力を抜いてくる。後輩言語聴覚士(ST)の指導している内容は、決してずれているものではありませんでした。

ですが、その場の対応の良い学生は、実際の行動に移すことが最小限で、後輩言語聴覚士(ST)との温度差があるように客観的に見て取れました。

正直、学生にとって実のある実習にはならなかっただろうと思います。学生にとっては楽に実習を乗り切ることはできたのでラッキーだったのでしょう。ホント、学生にとってはそれだけの実習です。

スーパーバイザーとして反省点

正直なところ、私の目的は後輩言語聴覚士(ST)の指導でもあるので、このような学生が来ても一つの目的は果たされます。

後輩言語聴覚士(ST)が学生のスキルを見極めることは、人を評価する力を伸ばすことにつながります。今回の実習で後輩言語聴覚士(ST)の患者様やご家族と関わるスキルが向上したはずです。

後輩言語聴覚士の妥当だと思われる学生指導がうまくいかなかった責任は、学生・学校の先生・スーパーバイザーにあります。

スーパーバイザーとして、誰に、どのタイミングで、どの程度の影響力のある発言をするべきだったのか? が上手くできなかったことが今回の学生で証明されました。たった2ヶ月で指導者の指導をして、指導者が指導する学生を伸ばすことに難しさを痛感しました。

学生の評価を下げることは簡単、落とすことも簡単です。でもそれは、スーパーバイザーとしての妥当な指導が成立した時だと思います。今回はそれができなかったので猛反省です。

学生へ知っていてほしいウラ話

率直に言いますと、実習をうける施設・病院は学校から時給にして600〜2000円位、学校から受け取っています。金額について実習をうける施設・病院は受け身な立場で指定することはないはずです。

ちなみに、バイザー、スーパーバイザーをしても給料が上がるわけでもありません。バイザーたちは仕事が増えるだけです。

つまり、あなたにそれだけの価値があると学校側は判断していますし、バイザーたちも期待をしています。臨床実習の機会を学校の先生は大切であり重要としています。(時々、身の入っていない学校の先生がいて、それはそれで、学生に失礼なのでボロクソにいうことはあります。)

実習の機会を活かすも殺すもあなた次第です。優しい指導者を良い意味で上手く利用しないと得るものは何もありません。

正直な気持ち 〜私がバイザーだったら〜

私も社会人なのでスーパーバイザーからバイザーをしてくれっ!って頼まれたら断りません。指導も目的を持ってやり遂げます。

でも、面倒な学生はホント嫌です。患者様をはじめ、関わりのあるスタッフへ迷惑をかけない配慮を最大限行いながら学生を指導することはストレスです。下手をするとサービスの質を下げかねません。

ギブ・アンド・テイク、WIN−WIN、が成立しない学生指導であればあるほどです。バイザーをする人はボランティアです。それを逆手に取って関わってくる学生には指導の熱も入りません。実習が終わった時の達成感というよりはモヤモヤが残ります。

きっと今回の学生は、言語聴覚士(ST)となって、上手くやっていくことはできると思いますが、専門的な知識、倫理観の面で同僚との温度差を感じながら、それを隠してやっていくことになるのだと思います。

私はそれもありだと思います。どんな仕事をしていてもそんな人はいっぱいいるし、そのような状況を乗り越えた時に本当に価値のある言語聴覚士(ST)になれるからです。レベルの高い指導もできる言語聴覚士(ST)になれると思うからです。それだけを期待しています。

話は変わりますが・・・

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2016/11/7 小川準一郎(オガジュン)

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