学習には「条件付け」という型がある。あなたの望んだ行動をさせるには…

学習について知ると、継続するためのポイントや、しつけのためのコツが分かりやすくなります。辞書をかみ砕いて説明していきます。

継続に重要なのは、学習のメカニズムを知ること

人間は生まれつき「泣く」「瞬きをする」「笑う」などします。これらは経験からの学習ではなく、本能による行動です。人間の特徴は他の動物に比べ、本能による行動よりも、成長とともに、経験から学習された行動がほとんどになります。

じょうけんづけ【条件づけ conditioning】

  • 学習の最も基本的で典型的な型,およびそれを形成する手続・過程。
  • 個体にとって意味のない刺激に対し反応を除去していく消極的過程の慣れに対し,大部分の学習は新しい反応を獲得する積極的過程で,積極的学習positive learningという。
  • また,この型の学習では2種の刺激の組合せ(連合)が重要であり,連合学習associative learningという。
  • この学習のモデルとして,I.P.パブロフの条件反射を原型とする古典的条件づけと,E.L.ソーンダイクの道具的条件づけがある。

出典:株式会社日立ソリューションズ・クリエイト(世界大百科事典 第2版)

「学習」を望ましい形で効率よく行うためには、「学習」のメカニズム(=条件付け)を理解することが重要です。

「学習する」ことには型・手順があり、それを「条件付け」と言います。

  • 新しいことを「覚える」「やる」
  • やっていたことを「辞める」「しなくなる」

これらの行為を起こりやすくする、コントロールするための刺激を組み合わせることが、良い学習のポイントと言えます。このサイトでの継続のコツに、以下の条件付けの知識は使いますが、古典的条件付けとオペラント条件付けの区別を明確に出来なくても問題ありません。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”あなた”]条件付けには2種類あるんだ~[/speech_bubble]

くらいに思って頂ければ十分です。以下、代表的な「条件付け」の説明です。

古典的条件付け

ちまたで「条件反射」と言われるやつです。

  1. 中性的な刺激が、
  2. 生理的反射を引き起こす刺激(無条件刺激)とともに
  3. 繰り返し呈示されることによって、
  4. 単独でもその生理的反射を引き起こすようになる現象。

出典:三省堂大辞林 第三版

梅干

  1. 中世的な刺激…梅干しを見てから食べる
  2. 生理的反射…酸っぱい、唾が出る
  3. 繰り返し提示…梅干を食べる
  4. 中世刺激が生理的反射を引き起こす…梅干を見ると唾が出る

仕事と腰痛の関係

私の実話です。

  1. 中世的な刺激…仕事に行くと叱られる
  2. 生理的反射…不安、身構え背が曲がる(体が曲がる方に力が入る)、腰に負担がかかる
  3. 繰り返し提示…仕事に行くと叱られ不安になり、姿勢が悪くなる事を繰り返す
  4. 中世刺激が生理的反射を引き起こす…仕事に行くと腰に負担のかかる姿勢がとなる

腰に負担のかかった姿勢のまま、くしゃみをする、重いものを持つことで、ある時、ギックリ腰が起きる。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”profile.jpg” name=”小川準一郎(オガジュン)”]このメカニズムを知っていれば、ならないように予防をしたり、姿勢の崩れに気づけたり、なった時に原因を知ることができ、腰痛を悪化させない工夫ができたと思います。[/speech_bubble]

道具的条件付け

古典的条件付けは、本能や反射を利用したものですが、道具的条件付けは「自らの判断」を利用したものです。

  1. 自発行動がなされたとき
  2. 正の強化刺激が与えられるか、負の強化刺激が取り去られると、
  3. その行動の生起頻度が高まる現象。

出典:三省堂大辞林 第三版(一部改正)

「待て」ができるメカニズム

「待て」という飼い主の合図で

1.自発行動…犬が待ったら

2.正の強化刺激…餌をあげる

繰り返すと

3.行動の生起頻度が高まる…「待て」で待つようになる

金魚

餌の音や、水槽をたたく音がする

1.自発行動…水槽のふちに近づく

2.正の強化刺激…餌をあげる

繰り返すと

3.行動の生起頻度が高まる…餌の音や、水槽をたたくと、金魚が集まるようになる

勉強の習慣

テストの点数が悪いと勉強していない事を叱られる

1.自発行動…勉強する

2.正の強化刺激…テストの点数が上がる/点数が上がらなくても勉強したことを褒められる

2.負の強化刺激…叱られなくなる

繰り返すと

3.行動の生起頻度が高まる…自分から勉強をする習慣が付く

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R2″ icon=”profile.jpg” name=”小川準一郎(オガジュン)”]うちの親にも誰か教えとけよ![/speech_bubble]

継続や習慣化させるのはこんなに単純ではないですが、強化刺激をうまく利用(強さ、回数)することで、あなたの望んだ行動をさせることができます。

最新情報をチェックしよう!