自分の役割じゃないと決めつけていませんか?

患者様の「おむつ交換」やったことがありますか?

今回は言語聴覚士の私におむつ交換は関係ないように感じる方がおられるかもしれないので、私の考えを紹介します。

おむつ交換は何で必要か?

その辺、評価できてますか?

おむつ交換が必要な方は大きく2つに分けられます。

高次脳機能障害や排せつ・排尿の感覚が低下していてできない場合

当然、言語聴覚士としてかかわることができます。

意識すると出せない人がいます。失行です。

回復期ではFIMの点数を上げることができるおすすめの介入ポイントです。

身体的な障害によって動かせない場合

マヒや拘縮がある方です。

言語聴覚士としての関わりはないかというとそうでもありません。関わることで見えてくることもあります。

  • ベッド上で褥瘡ができそうな部分が分かります。
  • 褥瘡があるときの体位変換の方法が分かります。

→体位変換時のリスク管理ができるようになります。

  • 拘縮予防の方法を実践する

→とれる体位のバリエーションを維持することができ口から食べることができる期間を延ばすことができます。

→関節可動域訓練技術が身に付きます。(ちなみに関節可動域訓練は名称独占だったと思うので、技術はあってもストレッチやマッサージとカルテには書かないといけなかったはずです。

看護師・介護士さんに期待していること、求められていること

口腔ケア、排尿・排せつ介助、入浴介助の医療的なリスク管理、効率的な介助の方法を療法士は勉強不足です。その反面、看護師・介護士さんの技術は臨床だけでなく在宅復帰をされた患者様のご家族により近い視点であり、リスク管理ができた効率の良い実践的な方法であることが多いです。

療法士はというとどうしても専門家の評価目線・先生目線で見てしまうことがあります。面倒くさがらず療法士に汚い言葉でもいいのでガツンと言ってやってください。それも連携だと思います。

わざわざ面倒くさいという方は、2人介助の要因として近くにいる療法士を使ってやってください。マンパワーの拡充を図りましょう。その時、ちょっと持ち上げて声をかけてやってください。この方の介助重たくて腰が痛い、拘縮しそうだ、拘縮していておむつ交換難しい。などなど。

療法士は先生としてもてはやされていて、調子にのっています。あなたの掌の上で回してやって、介護要員として使ってやってください。特に新人を起用してください。そして洗脳してください。生活場面にアプローチしていかないといけないことを、看護師・介護士さんがいるから運営できていることを。

結果は患者様の日常生活の向上、QOLの充実という形で現れます。

結論

  • 療法士の仕事を制限してはいけません
  • 専門職の垣根を自分で作ってはいけません
  • みんなの力で結果、患者様が良くなることをしましょう

FIMについて

現在、FIMは実生活でしていいる内容を数値化でき、国も認めている数値です。療法士が利用している所も多いようですが、看護師さん、介護福祉士さんが利用することでより効果を発揮します。療法士は1日一定の期間しか患者様と関わることができませんが、昼夜問わず看護師さん、介護福祉士さんは関わっているからです。本当の力を知っているのは療法士ではありません、看護師さん、介護福祉士さんです。

FIMをつけることで、改善している点、退院先で問題になりそうなところ、改善できそうな点、などなど知ることができ看護計画・ケアプラン作成の時にも具体的、現実的に計画を立てることができます。看護師さんに「来月FIMの点数上がりそう?」「3段階の質問、理解できる?」「自分で何か所洗えるの?」とか言われるとドキッとしますが、心強いし、かっこよく見えます。

FIMは国公認のツールでアウトカム評価に必須です。内容をすべて覚える必要はありません。ちらっと文献を辞書的に引いて確認する、調べることを行えば事足ります。その繰り返しで自然と患者様に関わる全ての職種の共通言語ができてきます。

以下の専門書がおすすめです。絶版になっていましたが、リニューアルしてさらに分かり易くなっています。課に一冊、職種に一冊あれば便利です。

脳卒中の機能評価―SIASとFIM[基礎編] (実践リハビリテーション・シリーズ)

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