あなたがやっている言語聴覚士(ST)の業務について説明できますか?

言語聴覚士と聞いてどんなイメージですか? 私は養成学校に入る前と後とではかなり印象が違いました。在学中と臨床でも異なります。

当然予想していた仕事内容とも異なります。リハビリ療法士を目指すのであれば、養成学校に入る前、入ってからでも、将来のビジョンを明確にするためにも、仕事内容について知っておくことは重要です。

以下は、言語聴覚士に興味のある学生・社会人、言語聴覚士の養成学校生、新人療法士向けの内容です。

言語聴覚士の仕事内容は?

話す、聞く、食べる力を伸ばし生活の質を高めるスペシャリストです。

専門的な検査を行い一人一人に合った適した訓練・指導、その他環境の調整(福祉サービスや道具の提案含む)を行い、能力の獲得・維持・向上を図り、生活の質を高める支援を行います。

この辺までは養成学校の段階で知ることができますし、意識することができます。意識して実習に臨む必要があります。実習を終え1-2年後にはあなたもスペシャリストなので。

言語聴覚療法

養成学校では習わないことは…習ってもサラッと流してしまうところとして、自分たちがどんな法律に沿って訓練を行っているのかというところ。

どんな患者様にでもリハビリ(言語聴覚療法)をしていいか? そんなことはないんですよ!

医師が「リハビリをしてね」って指示してきた、原因がはっきりしている頭の病気の方と、意思疎通がとりにくくなった方を対象としています。

脳血管疾患リハビリテーション

脳卒中などで言葉を話せない・理解できない、文字を読めない、計画が立てれない、覚えられないなどの言語障害や高次脳機能障害(集中、記憶、計画などができなくなる障害)を持った方を対象として行います。

廃用症候群リハビリテーション

平成28年度からは骨折などの運動器の障害の方でも、長期の療養生活を送ったことで、体が弱り、環境変化についていけず言語機能が低下した方(ご高齢の方に多い)も対象になりました。

摂食機能療法

言語聴覚療法で摂食嚥下機能の改善を目的としたリハビリは行ってはいけません。あくまでも、発音や発声が良くなるために、飲み込みの練習を行うことはいいですが。つまり、言語聴覚療法で嚥下訓練のみを行うことはいけません。

嚥下訓練のみを行うときは、摂食機能療法というリハビリを行います。食べ物だとわからない、噛めない、うまく飲み込めない、などの食べる障害を持った方を対象に行います。

もちろんこれも医師が「リハビリをしてね」って指示してきた、原因がはっきりしている頭の病気の方と口の病気の方、詳しい飲み込みの検査(VF検査,VE検査)を行って嚥下障害があるってわかった方しかできません。

集団コミュニケーション療法

言語障害、高次脳機能障害を持った方々を対象に行います。訓練を行うにあたって言語聴覚療法は障害を持った方、一人ひとり個別での実施となりますが、集団コミュニケーション療法は複数人集まって実施します。

お互いの障害の症状の理解や社会生活での対応、精神的な面のケアなど、個別では対応できない面についての改善・向上が期待できます。

これも簡単にできそうですが、実は施設基準というものがあり、専用の部屋で大きさなども指定があり、病院・施設によっては簡単にできないところも多いです。

その他の仕事

ただただ患者様と飲み込みと頭の訓練をしておけばいいわけではありません。

書類業務

リハビリ療法士共通の仕事としては

  • 日々カルテ記載
  • 月に1回の計画書の作成(特に病院)
  • 月に1回のFIM・BIといった生活機能の評価記載

があります。

各療法士、それと同時に行った評価のまとめがあります。言語聴覚士(ST)は療法士の中でも検査書類が多く、まとめにも時間のかかるものが多いです。←私が予想外だったことはこの部分です。書類キライ!

多職種連携

当たり前でもなかなか出来ないのが多職種とのかかわりです。なぜかというと、患者様を診るという点では共通ですが、各職種がそれぞれスペシャリストであり、診る視点が違うからです。

互いの信頼関係が必要で、相手の仕事についてもある程度理解する必要があります。

新人療法士に知っておいてほしいこと

患者様は療法士の事を「先生」とよびます。たいていの患者様は療法士に対し良い顔をしますが、病棟のスタッフ(看護師さん、介護士さん)には不満を爆発、軽くあしらう方も多いです。

療法士が誤解してはいけないのは、患者様は療法士という職種のあなたを信頼しているのであり、あなた自身を信頼しているかどうかはまた別ということです。病棟スタッフは患者様のイライラのはけ口になりやすいですが、療法士がうまく役割を遂行できるのは病棟スタッフである看護師さんや、介護士さんのおかげと言っても過言ではありません。

そんなことも知らず「先生」づらした療法士と、気持ちよく病棟スタッフは仕事ができるでしょうか? 新人療法士は頑張るあまり知らないうちに病棟スタッフに対しても「先生」面し易いです。なんか、病棟スタッフとやりにくいなぁ~と感じたら8~9割はあなたに問題があります。

  • あなた自身を見つめなおしてみてください。
  • 相手の職種を知りましょう!

ところで多職種の事を知っている?

言語聴覚士に興味のある方へ私は言語聴覚士だけが魅力のある仕事だとは思いません。むしろ働いてみると医療現場で医師を除くと、看護師になることで何でもできます。療法士の仕事は名称独占なだけで実施する分にはどの職種でもやっていいのです。

最近は看護業界に様々な認定○○と言った専門性の高い資格制度ができ、療法士にとってかなりの死活問題です。養成学校も費用が安いですし、医療行為もできる。社会からのニーズも高い。ニーズが高いので転職(個人的な理由で職場を変える)も比較的余裕。療法士とは歴史が違います。政治的なパワーも違います。そのあたりの事を知りつつ進むべき道を決めましょう!

新人療法士はそのあたりを知りつつ、自身専門性を高め、他職種の追随を許さない・・・ですが、他職種と協働できる、使える療法士になる必要があります。まずは相手を知りましょう。

参考文献を買うのも手ですが、意外と分かり易いのが専門大学、専門学校の学校案内。先輩看護師のコメントや仕事のやりがい、一日の流れなどいろいろ分かり易い情報満載です。もちろん、コメディカルスタッフは看護師・介護福祉士だけではありません。放射線技師、臨床検査技師、臨床工学士、管理栄養士、薬剤師などなど、私は結構業務で絡みがあります。相手のこと知ることでお互いの信頼性が高まります。

進路を決めかねている人、コメディカルスタッフについて知らない人は是非資料請求。タダでもらえるので、後輩や同級生で就職に困っている人がいたら、その学校の情報を教えてあげましょう(あくまでもWIN-WINで)

療法士、看護師、介護福祉士、その他コメディカルスタッフについて興味のある方は

言語聴覚士(ST)の関連職種について知ることはメリット大! この方法で決まり!

をご参照ください。

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