パワハラをしない、させない、うけない方法

臨床実習でのハラスメント(パワハラ、セクハラなど)についての相談が数件来ました。

困った内容について相談に来る人は全体の4%と言われることを考えると、少なくとも80人くらいの学生さんはハラスメントを受けている可能性があります。

学生さんは実習を受ける前にハラスメントを受けないように、バイザーにできる限りさせないような対応を行う必要があります。

バイザー、実習地の療法士はハラスメントをしない対策をすべきです。

研修、体験談、学生さんからの相談、バイザー会議での検討などより、以下をまとめさせていただきます。

ハラスメントとは

 

ハラスメント【harassment】

嫌がらせ。いじめ。「セクシュアル―」「パワー―」

[補説]英語では、苦しめること、悩ませること、迷惑の意。

出典:デジタル大辞泉

 

辞書にはセクハラ、パワハラしかありませんが、最近ではモラハラ、オワハラなど30種を超える種類があるようです。

厚生労働省もパワハラやセクハラについての対策ページを作成し企業に防止策を提案しています。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。

平成24年1月職場のいじめ-嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告より

業務上の指導との線引きが難しいのが現状です。

 

ハラスメントのポイントを知ろう!

あなたはハラスメントしていませんか?

私は「人をイジル」ことがハラスメントに該当しないかドキドキしましたが、ハラスメントについて調べることで、私のイジル行為は一応ハラスメントに該当しないことが分かり、ほっとしています。

誰にでも該当しますが、まずはハラスメントをしないことが重要です。ハラスメントを知ることが最も大切です。

そのポイントは以下の通りです。

  • 優位性
  • 適正な範囲
  • 信頼関係
  • 周囲の人
  • 職場での態度

優位性

相手との関係であなたが上だとハラスメントをしてしまう可能性が高くなります。

ある内容について相手と同等だと慰めあい、下の立場だと自虐となり、あなたが劣性な立場になるときはハラスメントは成立しません。

適正な範囲

業務上の範囲、友達としての範囲、家族としての範囲、範囲を超えた行為で相手が嫌な気持ちになることはすべてハラスメントになる可能性が高いです。

もちろん優位性が関係し、範囲を超えることをしても、あなたが劣性な立場だと、相手にされないか、気にならない可能性が高いです。

だからと言って無茶苦茶をやると、信頼は失いますね。

信頼関係

相手が嫌な行為に該当しなければハラスメントは成立しません。これが簡単なようで難しい。

私の「人をイジル」行為を例に出しますと、いじった内容が同じでも、信頼関係がある人とであれば、冗談、面白い、愛されていると適正な範囲が拡大しますが、信頼関係がなければふざけんな! 信じられない! 殺す! と適正な範囲を簡単に超えてしまいます。

周囲の人

優位性、適正な範囲、信頼関係が満たされていても注意が必要です。

内容によっては場を共有している人、たまたま近くにいた微妙な関係の人や他の課の上司から見ると、嫌な気持ちになる場合があります。これハラスメントになる可能性や、ハラスメントしていると誤解される可能性があります。

ついつい楽しくて、共有スペースで声が大きくなってしまう…内容・振る舞いに注意しましょう。

職場での態度

職業倫理が低いと信頼されません。後で述べますが、これもハラスメントでは重要な要素となります。頼られるような仕事を目指せば問題ないでしょう。

学生さんですと、実習での熱意、積極性、気づかいなどが該当します。

ハラスメントをしない

ハラスメントをする人は上記に記したポイントに気付いていない人です。社会性の高い人はこのギリギリを押したり引いたりすることにたけている人です。

そのためハラスメント癖のある人は、ハラスメントを軽視していたり、自身の行為がハラスメントにあたると気づけない可能性が高いです。

そんな人でも自分の行為がハラスメントかもしれないと不安を感じれば、自身の行動に気付き、見直す可能性が出てきます。

見直すことで社会性が現状より高まることは間違いありません。あなた自身に問題がないか相手に聞いたり、自身の行為を振り返ってみましょう。

ハラスメントをさせない

あなたがハラスメントをするとどうなるか? あなたの信用がなくなる程度であれば「まぁ~自分に合う人だけでいいや」と相手との信頼関係が崩れても、気にならないかもしれません。

しかし、あなたが何かに所属していると…追放されるかもしれません。なぜなら、あなたの行為が、会社の名を汚す、会社の信用を失う、顧客が離れることになりかねないからです。

私の職場の人はハラスメントをしていると思われたことが火種となり信用を失い、普段の仕事ぶりも再評価され、同じ現場の人からも信用を得ることができず、辞職しました。

この例から言えるように、職場での態度(学生さんですと、実習での熱意、積極性、気づかいなど)はハラスメントの疑いをかけられたときにも重要な要素となります。

少なくとも友人がハラスメントをしていたらはっきり言って、その重大さを気付かせてあげることが重要です。友人の為にも、会社の為にもなりますし、あなたの評価が上がることにもなります。

ハラスメントをうけない、対応方法

ハラスメントが横行している環境では、ハラスメントをうけない方法は簡単ではありません。

基本はハラスメントが存在する環境が勉強して、ハラスメントをしないように対策することが必要です。相談窓口などを設置し、相談者の考えを受け止め、相談者の了承のもと事実確認を行う必要もあります。

…が臨床実習をしている学生さんはどうしたらいいですか? と思われるかもしれません。

ハラスメントをうけないためには先手を打つ必要があります。その方法は以下の通りです。

  • 自分を知る。
  • 学校より実習地に事前資料としてハラスメントの防止のパンフレットを同封してもらう。
  • あなたの苦手なところ、実習での目標などをバイザーに相談、バイザーの力を頼っていることを前面に出す。
  • 以前の実習でハラスメントをうけたことを学校の先生に相談する。
  • 以前の実習でハラスメントをうけたことをバイザーに相談する。
  • ハラスメントうけることになってしまった原因を自身が作っていないか振り返る。
  • 振り返った内容で自身に問題があればその部分を解決したいとバイザーや学校の先生に相談する。

ハラスメントをする側もされる側も何が一番事態を大きくしていくかというと、コミュニケーション不足です。こんなこと言ってもいいのかな? と迷うことは心にとどめず、まずは学校の先生に相談しましょう。それだけで解決することがあります。

そして、学校の先生に相談し「バイザーに相談して見てもよいか」確認をとってから、バイザーに聞いてみましょう。

学校の先生は大概、学生さんが困っている内容が重大なことほど、バイザーに根回しをして、学生さんが質問しやすい環境を作ってくれます。(もちろんすべての先生がするわけではありませんが、それを信じて相談しましょう!)

誰かに相談せず言いとどめることは、あなた自身の感覚です。その感覚は本当に正しいですか? コミュニケーション不足の学生は気にしすぎ損をしていることが多いです。自分を知りましょう!

あなたに全く問題の心当たりがなく、最善の対応を行ったのに誰も何もしてくれなかったら…答えはありませんが、私だったら、きっと何かが起こるはずと信じて学校の学科長、学長に苦情を言います。だって、変な実習先を紹介したことや対応してくれない学校の担当教員の責任はだれがとるんですか?

自身をもって苦情が言えるよう(笑)実習での熱意、積極性、気づかい、それらを補う事前準備などしっかり行って実習に望みましょう!

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