ストレス解消に重要なコーピングって何?
ストレスを発散するためにいつもやっていることって何ですか? 私はこうやって、ブログで情報発信することが、ストレス発散になりますし、よく寝ることも、友達とアルコールを飲みながら話すこともストレス発散になっています。実はこのストレスを発散するためにやっている行為をコーピングって言うんです。私の例では
- ブログで情報発信すること
- 寝ること
- 友達とアルコールを飲んで話すこと
がコーピングにあたります。
コーピングは多い方が有効だが、ストレスの増減だけに目を向けてはダメ
コーピングは多ければ多いほど良いと言われていますが、その理由は、様々な種類のストレスを減らすことができるからです。でも、良いことばかりではありません。
私の例で挙げたコーピングの中には、利用法に注意を要すものがあります。
答えは、3.友達とアルコールを飲んで話すことです(友だちと話すことは良いことですが、アルコールには注意が必要です。)例えば、ストレス発散にアルコールを飲むことが一番効き目があるからと、そればっかりしているとどうなるでしょうか? 答えは明白ですよね。
コーピングの利用方法を間違えると最悪な結果もあり得る
私は病院で患者様にリハビリをしている関係で、糖尿病のため足を切断している方と接することがよくあります。末梢の血管が詰まってしまって、ひどい状態になると、足先に栄養が行かなくなってしまいます。その結果、足が壊死(死んでしまう)し、切断しなくちゃ命が危ないことになる。
患者様のほとんどが、わかっていても、糖尿病を悪化させる行為、つまり、食べちゃったり、飲んじゃったり、一人ではコントロールできない人が多い。病院でも勝手に自販機でジュース飲んだり、お菓子をコソコソ買ったりとよく聞く話です。
切断に至るまでの生活は、一人でいる時間が長く、一般的に考えて結構ストレスが多い仕事、身体的に負荷が強い仕事(偏見につながってもいけないので、職業は伏せておきます)をされている方が多いです。ストレス発散といえば、お酒を飲むこと。
精神的/身体的にストレスが強いほど、アルコール摂取は爽快な気分を与えます。アルコールの作用に、判断力を鈍くしたり、継続摂取でアルコールへの依存を強める働きがあります。
お酒自体はコーピングに悪いと言っているのではありませんし、その患者様が悪いと言っているのでもありません。お酒がきっかけで不摂生となり、糖尿病で切断に至った患者様は、コーピングとしてお酒を利用するには、ライフスタイルも環境も不適切だったという事です。
アルコール、ギャンブル、タバコ・・・もコーピングに利用できる方法
アルコールやギャンブル、タバコがコーピングに悪いと言っているわけではありません。依存性が高くなると、生活習慣が悪くなったり、心身に悪い影響が出るといっているんです。取り入れるにしても、コントロールできる環境を整えることで解決します。
- 心身に悪い影響が出ない量を知る
- 生活習慣が悪くならない頻度やタイミングを守る
- コーピングを増やす習慣を持つ
1,2におけるコントロール環境は、最高レベルで他者支援や通院、最低レベルで自制できる知識や道具の利用になります。3については、依存性が高くても、心身への負担が少なく、社会性が保たれるコーピングで埋め尽くせば、身を滅ぼすリスクを減らすことができます。
まとめ
- 心身への負担が少なく、社会性が保たれる、コーピングは積極的に取り入れよう!
- 依存度が高いコーピングの活用は予め適切に扱える環境を整えておこう!
- コーピングの種類を増やす習慣を持とう!