コミュニケーションで大変な思いしていませんか? 特に社会人経験の浅い方は今からでも遅くありません。ホウ・レン・ソウを心がけましょう! 大変重要なことです。実習場面を例に挙げ説明します。働いている方は自身の役割に置き換えて読み進めてください。
ホウ・レン・ソウとは
「報告・連絡・相談」の事です。社会人でこれができなければ、誰かに迷惑がかかります。組織の中で働く上で必須の技術です。バイザーは「で、どうだったの?」「ちゃんと言ってよ」などよく言いませんか? あなたは「それって?」「すいません」など何のことかわからないことがありませんか? そんな場合は「報告・連絡・相談」ができていないのだと思います。
報告
報告は率先して行いましょう。失敗や課題の遅れなど悪いことを伝えることこそ重要です。報告のタイミングは以下のとおりです。それぞれ「①結論②経過・状況・原因など」を参考にしてみましょう。
失敗したとき
「①課題を忘れてしまいました。②長期レポートの作成を優先していたら、間に合いませんでした。」
出された課題を終えたとき
「①○○について調べてきました。②△△とう本にこう書いてありました。」
長期レポートの進行状況
「①遅れ気味です。②○○についてまとめ方が分からず、思っていた以上に時間がかかります。」
実習の進め方、長期レポートなどの計画に変更が必要なとき
「①初期評価の提出期限を延ばしたいです。②○○の評価が追加で必要なことに気付きました。」
実習地訪問の日程などバイザーが知らない情報をつかんだとき
「①学校の先生が来られるそうです。②○月△日はどうですかとのことです。」
自分なりの改善方法に気付いたとき
「①デイリーからしてみようと思います。②今まで、調べものに時間をかけすげていて、課題の優先順位がついていませんでした。」
連絡
重要なものほど素早く、そして事実を明確に、端的に伝えましょう。
急を要する場合
優先順位は以下のとおり
- 会えるときは口頭
- 合えないときは電話
- 相手がいないときは伝言
- 電話が伝わらないときはメール
2〜4の場合は必ず会った時に、電話やメールになってしまったことをお詫びしましょう。
連絡の例
- 「実習日数が足りません、祝日を休んだため1日足らないことに気付きました。」
- 「昨日病院を受診してきました。熱は下がりました。インフルエンザではありませんでした。」
- 「○○PTが△△先生(バイザー)に会ったら、□□頃『電話して』と仰られていました。」
- 「学校の先生が来られるそうです、『○月△日はどうですか』とのことです。」
相談
悩んでいる事、不明な点などを確認する時に行います。相手が忙しくないタイミングが望ましいですが、関係上、相談が後手後手になってしまう学生がいます。対応が遅すぎバイザーの仕事が増えることがよくあるので気をつけましょう。分からないことが分からないことも含め、どんどん相談してください。バイザー・上司との良い関係性を気付くポイントとなります。相談の際、自分の考えと報告を簡潔に伝えることも重要です。
相談の例
- 「病院を受診してきてもよいでしょうか? 昨晩から高熱が出てしまいインフルエンザかもしれないので。後、体調が悪く課題ができませんでした、後日提出でもよいでしょうか?」
- 「○○様の評価で何からしたらよいか分かりません。構音と高次についてしようと思うのですが、高次脳機能の評価を優先した方がよいでしょうか?」
- 毎日1-2時間も寝れません。実習に集中したいのですが眠気が差します。課題は何とか続けれていますが、体調を崩しそうで不安です、どうしたらいいでしょうか? 先生は実習の時どうされていましたか?」←言いにくいことかもしれませんが、実習を乗り切る体調管理は最重要課題です。
やりがちな失敗
相手に伝えるタイミングがつかめずバイザー・上司と話す機会が減ってしまうことがありますが、非常にマイナスです。あなたが「タイミングが悪い」と感じたタイミングは本当でしょうか? 学生や新人のタイミングが悪いことは想定内です。タイミングが悪ければ、バイザー・上司は「後にして」と断るだけです。あなたの事を嫌っているわけではありません。積極的にホウレンソウをとっていきましょう。
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