バイザーの考えと実習でバイザーとの付き合い方

「たちの悪いバイザーがいる実習地には当たりたくない!」私は学生の時、思いました。ひとつ言えるのは、たちの悪バイザーでも好きで学生を不合格にすることはありません。自分にとってデメリットはあってもメリットがないからです。学生の時は気づかなかったバイザーの思考について説明します。

バイザーの問題点

固定観念

バイザーの多くは私も含め「実習はシゴカれるもの」で学んだ人が過半数です。教えることは自分が学生時代教えてもらったやり方が正しいと思っています。レポートの修正に追われ寝る時間もなく、オリジナル課題を作り、実習先では「集中していない」ことを叱られる。学生が落ち込んだら「私も学生の時は寝る間もなかった」「私に出来たからあなたもできる、頑張れ」など自分の経験から励まします。それが正しい教育かどうか判断できません。

プロの療法士

言語聴覚士の場合、スーパーバイザーには臨床経験5年、ケースバイザーには臨床経験3年が必要です。プロの療法士であり専門技術を教えることは臨床経験からできますが、教員ではないため、教育に関しては素人です。養成学校の教員も同じです。教員・バイザーになるための統一された研修制度や、教育に関するカリキュラムなどあれば良いのかもしれません。つまり、学生に合わせた教育は、バイザーの専門的・社会的スキルによって差が出やすく、評価も基準が曖昧です。学生目線でいうとバイザーの「アタリ」「ハズレ」となるわけです。

療法士(PT/OT/ST)像

私も含めバイザーをしている方の多くは自身の経験・体験から言語聴覚士を知りました。自身の職歴を活かせると感じ、言語聴覚士のイメージやなりたい療法士像を持って言語聴覚士を目指しました。

現在、言語聴覚士も国家資格になってから10年以上が立ち、高校の先生が「リハビリ」「言語聴覚士」をどんな職業か知っており、高校生の進路選択の一つになっています。大変嬉しいことです。一方、よくも悪くも、実習で初めて言語聴覚士の業務を知り、思い描いていた言語聴覚士像とのギャップを感じる学生も多いです。その為、実習の時に漠然としており、目標がないため積極性がなく、熱意がわきにくい学生が多く見られます。言語聴覚士だけでなく、療法士だけでなく、医師も含めすべての医療関係者に言えることです。

学生に実習でしたいことに気づかせ、療法士の仕事に興味をもたせ、社会で必要なスキルを教えてあげれば良いのですが、多くのバイザーはしません。「そんな事に悩んでいることに気づけない」「目標を持っていないなんておかしい」「なんで積極的に動けないんだ!」と感じています。ダメなバイザーは根本の問題に気づけません。

バイザーとの付き合い方

バイザーすべてが、学生の積極性、熱意だけに任せているわけではありません。しかし、学生が実習でイキイキできる、早く臨床現場でプロの専門家として働きたい、と感じれる実習は少ないのが現実です。そのようなバイザーとどのように付き合うか? 以下のことを心がけてみてください。

どんどん質問する

あなたが現在困っていることをどんどん質問する。できれば具体的に。バイザーが学生の時悩んでいたことと、どこが違うのか気づきます。

些細な事こそ相談する

些細なことでも「まーいーやー」とごまかさないこと。些細なことこそ相談すると、バイザーは頼られる喜びを感じ良い気分になります。あなたにしてあげられることに気づいてくれるでしょう。

具体的に返事する

バイザーからのアドバイスに対し必ず「分かりました」「はい」だけでなく。

  • 「つまり、○○ということですね」
  • 「正しいか聞いてもらっていいですか? ○○であったますか?」
  • 「試してみると、先生の言われた通り○○でした」

などなど、どうだったかを伝えましょう。あなたから反応があることでバイザーの意欲が保たれます。

誰に相談したらよいか分からないとき

結局、コミュニケーションが大切なのです。ただ、養成学校生は立場上弱く、本当にこんなこと聞いても良いのか? バイザーに聞くべきことか? 迷い悩み、報告・連絡・相談が後手後手になってしまい問題が起こることがあります。どうすればよいか? 簡単です。バイザーに

  • ○○については先生(バイザー)に聞いてもよいですか?

これでだいたいいけます。内容によって、バイザーでもよくわからないだろうなと言うことは

  • ○○については先生(バイザー)に聞いてもよいですか? 学校の先生にきいた方が良いですか?

こう答えられるとバイザーは、この学生(あなた)は学校の先生とちゃんと相談できているんだなと気づき安心します。また、バイザー自身、無責任な発言をすると学校に筒抜けだということにも気づくでしょう。いい加減なバイザーを撃退することもできます。

実習の要(かなめ)はコミュニケーションがとれるかどうか!

普段から誰かと話をするのが苦手、相手の顔色をうかがっていたら伝えるタイミングを逃す、なんて人は実習前に自分自身を見直し少しでも対策を練ってから望みましょう。人それぞれ対策すべき点は異なりますが、どんなに勉強に自信がない人でもコミュニケーションさえしっかりしていれば実習でそうそう落ちることはありません。実習があなたにとってより良い物でありますよう、応援しています。

臨床実習で失敗しないための準備・予防法もご参照ください。

実習に特化した本

レポート作成にはホントに役立ちます。レポートを提出してから「あーだこーだ」バイザーの書き方を強制されるより、事前にレポートについて勉強できるので安心感があります。

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体験記に近いく、私のブログの内容にも重複するところがあります。以下のように実習に特化した本に目を通しておくだけでも、臨床実習対策になることがあります。

作業療法学生の虎の巻 臨床実習中の睡眠時間を1時間増やす方法 療法士のための虎の巻シリーズ

リハビリの学生が実習で困ったら読む本: 現役作業療法士からの実習対策のアドバイス

アマゾンのすすめ

私はアマゾンのプライム会員かつ、キンドルを利用しているのですが、かなりの恩恵を受けています。最近キンドルは定額無料も始めており私には色々と時間が足りません。

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